Vol.27
2005年1・2月号
ごあいさつ
パリ・伊藤先生からのメッセージ
フランスワイナリツアー
ショム・アルノー夫婦!トップページを飾る!
その名も ガトー・ド・ランガラン
 
ごあいさつ
森高 強
 

 皆様、お変わりございませんか? 健康第一でお元気にお過ごしのことと願っております。先月、仕事の関係で横浜へ行ってきました。東京には年に何度か用事があるのですが横浜へ行くチャンスはなかなかありませんでした。久しぶりの横浜は大きく変わっていました。みなとみらい地区の近代的なホテルやおしゃれな商業施設など、とても賑わっていました。その一方で旧市街の方を歩いてみると、昔は人通りが多かったのだろうと思われる商店街がまさにシャッター通りと化していて日本全国どこも同じなんだなぁと少しさみしく感じました。

さて、この和飲通信を送らさせていただいている皆様の多くは当店がフランスのぶどう畑に行ってワインの買付をしていることを御存知だと思うのですが、今回は何故、そのようなことを続けているのかをお伝えしたく思います。
25歳の時に小松に戻り、ワインが好きでそれを商いに生かせることをとても嬉しく思っていたのですが、30歳前後の時にどのワインを飲んでもあまり味わいに大きな差が感じられず、つまらなくなってしまった時期がありました。
そんな折、酒販仲間達とフランスのワイン現場を見てみようということがあり、フランスのワイン産地を回りました。
それまで有名産地であるボルドーやブルゴーニュのワイン、そして有名ブランドや大企業のワインがおいしいワインの代表であると信じ、ワインの勉強などもソムリエ協会などを通してそれなりにしてきた自分でしたが、各地で出会うワインは味わい・価格ともに驚きの連続でした。
無名だけどそれぞれ個性があり、おいしくて安い!!現地でお世話をくださり、現在も私達をサポートしていただいているパリ・エノコネクションの伊藤與志男先生の説明に、今までの疑問が消え、それまでワインについて学んできたことすべてを白紙に戻すくらいのインパクトを受けました。

フランスでも1960年頃から国の農業政策により近代化の名のもとに農薬と化学肥料によるぶどう畑の管理を進めたのです。今まで1ヶ月かかった草取りが除草剤を使えば3日で終わり、農家の救世主としてフランス全土に広まったということです。化学肥料も大量に使われるようになり安定的な生産は農業を産業とし、大量生産・大量販売は各方面に大きな利益をもたらしました。
しかしそれと引き変えに別の問題がぶどう畑に起こっていました。農薬の使い過ぎにより、畑から昆虫や微生物がいなくなり、また化学肥料を撒くことによってぶどう樹の根っ子が地中に向かわず、栄養のある地表にUターンして伸びてしまったのです。これではその土地本来の土壌をぶどうに反映させるすべがありません。年月が過ぎるとそれまでの農薬で予防できない病気が次々と現われ、さらに強い薬を撒くということで葉っぱの表面だけではなく最近は樹液の中まで薬を流し込んでいるところも多いようです。
化学肥料を多く使ったぶどう樹は、少し雨が降ると必要以上に水を吸い上げるという欠点があり、ぶどうの実の糖度が上がらないという問題もでてきました。そこでまたその対策の救世主として現れたのが、醸造技術の発達です。それほど美味しくないぶどうからでもそこそこのワインを造れる「テクニック」の開発です。水っぽいぶどうを濃縮するために遠心分離機にかけ、補糖や補酸、色までもコントロールし、また畑やぶどう房そのものに本来いるべき発酵酵母の代替として工場で化学培養した約300種の酵母により、バナナの香りやカシスの香りなどどのような香り・味も全て「テクニック」によりそこそこのものを造れるようになっています。
ここでの一番の問題は画一化・均一化されたワインが氾濫してしまったことでした。極端な言い方をすれば微生物すら住めない死んだ土壌からできるタイプのワインは別にその土地でなくてもどこの土地・国に行っても再生できる工業的ワインということです。新発売のビールが売れればもう一つ大きな工場を国内外に建てて2倍も3倍も同じものを造るという発想と同じです。日本のビールは工業製品の代表格ですが農業産品であるべきワインが同じであっていいわけがありません。

約10年前まで私が喜んで?飲んでいたワイン達がそのようなものであったことにその時始めて気が付いたのです。どのようなワイン本にも教科書にも全く書かれていない真実を始めて知ったのです。そして現在でも日本の市場にあるワインのほとんどが工業的ワインであるということに変わりがありません。
日本では銘醸地として知られるブルゴーニュのある村では夏になると水道水を飲むことを禁止する村令が出るくらい農害が広がり、またボルドーでも土壌の中の微生物の数がサハラ砂漠より少ないところがあるくらい土地そのものが死んでいるということです。

私が現地で出会ったワインの造り手から聞いた言葉で忘れられないのは「ワインは芸術作品。工場まがいの養鶏場で飼育した鶏のように造るワインは、ぶどうを原料にした世界均一の味のコカ・コーラと同じだ」「ワインは違いがあるからこそ個性的であり、魅力的なのだ。お金儲けを前提としたビジネスワインは工業製品であり、農業を忘れてしまっている」という言葉です。
彼らはリュットレゾネ・ビオロジー・ヴィォディナミといわれる有機農法でその土地の昔からの風土を生かしたワイン造りをしている人達ばかりです。
先祖から受け継いだ畑の土壌や風土を全て受け入れ太陽と共に、自然と共に生きる農家の人達です。「地球をこれ以上汚したくない。この土壌、景色、環境を汚す権利は私達にはない」という顔も手も爪も真っ黒にした人々の言葉にはうそはありません。そして何よりも、そのワイン達は無名だけど個性的で安くて美味しいのです。伊藤先生が私にくれた言葉「Vin de Passion (情熱のワイン)」そのものです。
ただこれらのワイン達は無名で家族経営のため数が少なく、遠い日本へ輸出などしようという発想のないものばかりで日本には全く紹介されていませんでした。こんなに素晴らしいものを知っていまい、それを地域の皆様に酒屋としてどうしてもお知らせしたいと10年前に取り組み始めたのです。

それからフランスのぶどう畑へは20回程行っていますが、それら当時無名のワイン達がここ3〜4年フランスやアメリカのワイン評論雑誌に取り上げられるようになり、3つ星レストランのリストにもどんどんオンされるようになってきました。パリで最大で最も注目を集めるワインショップ「La Vina」でも最先端の自然派ワインということで私達の扱ってきたワイン達が別コーナーで店の看板商品となっています。私も「La Vina」を見てきましたが、いわゆるブランドワインや大手のワインは反対に単なるディスカウントワインとして並べられ悲しい気持ちになるくらいの扱いでした。
どれだけ有名になろうが農家としての変わらぬスタンスを持ち、安直な増産に走ることなく自然の力をぶどう・ワインに反映させることをのみ考え、畑仕事に取り組む普通の人々を皆様に知ってほしい、ワインを造る正直な人々を知ってほしいと、当店では今までにワインの造り手に小松まで8回来てもらい皆様と共に食事をし、またフランスのワイン畑の現実を見に2年にわたり約30人の皆様とワイン畑めぐりをし、ワインの造り手達とふれ合っていただいてきました。佳き音楽、書物、絵画、料理に出会うと心がいやされ、生きる喜びを与えられます。そしてもし佳きワイン・酒というものがあるならば私達の最善を尽くしそれらの一隅をほのかに照らしていきたいのです。造り手と仲間達そして皆様が共に一瞬でも楽しい気持ちを共有できればこれに勝る喜びはありません。
私にとってフランスはファッションや芸術の国というよりも農業の国です。
今秋もパリから先のフランスにいるワインの造り手達に会いに行き、自然と共に太い生き方をしているフランスの農家を感じていただく旅行を計画しています。人生を楽しむことの達人である素のフランスの人々と会ってみませんか。
ワインがより身近に親しいものに感じられ、私達、日本人が忘れてしまった温かみ、やさしさのようなものを感じられるはずです。長い文章をお読みくださいましてありがとう存じました。
                       森 高 強

 

 
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パリ・伊藤先生からのメッセージ

 
パリ・伊藤先生からのメッセージ

 森高さんとドイツのトリアーというワインの町で始めて出会ってから約10年の月日がたちました。先日、日本に帰ったときに東京でお会いしましたが、開口一番「10月にお客さんと行きますから予定を開けといてください。」と言われ苦笑してしまいました。
私自身は小松には一度しか参ったことがありませんが、2002年と2003年に小松・石川の皆様をフランスにお迎えし、ぶどう畑に案内し、楽しい時間を過ごさせてもらいました。2003年にはたまたま私の誕生日と重なりワイナリーで小松の皆様に「ハッピーバースディ」を歌っていただいたのを嬉しく覚えています。おいしいワインに秘密はありません。全ては畑と造り手の心に答えがあります。ワインは天と地と人が造る芸術です。是非、本物を感じにこちらに来てください。お待ちいたしております。

 
 
 
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フランスワイナリツアー
 
フランスを感じてみませんか。
もりたか・フランスワイナリツアー
 
2005年10月8日(土)出発予定
日時・曜日 地 名 時間 摘 要 食事(朝昼夕)
8(土) 小松・成田空港
パリ



空路、パリへ
着後、ホテルへ[パリ泊]
× 機 機
9(日) パリ、モンサンミッシェル、ロワール 午前

専用バスにてモン・サン・ミッシェルへ
見学後ロワールへ[ロワール泊]
○ × ×
10(月)  

終日ロワール地区の古城見学
およびワイナリー見学[ロワール泊]

○ □×
11(火)

ロワール、リモージュ、ラギオール





フランス中央部リモージュを巡って
ラギオールへ
夕食は3つ★ミッシェルブラスを予定
(ラギオールまたは近郊泊)

○ ×◎
12(水) ラギオール、モンペリエ、 ランドックへ移動
着後ワイナリー見学2軒
(カルカッソンヌ泊)
○ □×
13(木) モンペリエ、パリ  
午前

TGVフランス新幹線にてパリへ
着後、自由行動(パリ泊)

○ ××
14(金) パリ 午後 空路、成田空港へ(機内泊) ○   機
15(土) 成田・小松空港 午後
着後、無事解散

●参加費は30万円後半〜40万円前後の予定です。
●成田-パリ間の航空会社は日系、または欧州系を使用し欧州内都市経由となることもあります。
●小松・成田間は、直行便を第一優先しますが、小型機のため、羽田空港経由、または成田前泊となる場合もあります。
●訪問ワイナリーは5月にフランスに行き、その時にお願いしてきますので未定です。
●食事条件:○食事付  □ワイナリーで食事  ◎3つ星レストラン  ×自由食


ちょっと違った海外旅行・楽しみませんか
1.当店の直輸入ワインの蔵元を直接訪問、本当のワインティスティングとワイナリー家族との交流、一般のパッケージツアーのワイナリー訪問とは全然違います。

2.ワインと共にグルメ‥‥あの有名な3ッ星レストラン(ミッシェルブラス)での夕食、その他にもフランス田舎料理の数々!! 楽しみでいっぱいです。

参加ご希望、または興味のある、資料の欲しい方は、
こちらから!!
 
 
 
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ショム・アルノー夫婦!
トップページを飾りました!
 
ワインの造り手 ショム・アルノー夫婦!
ワイン評論誌の最新号トップページを飾りました!
 
2003年春、小松に来ていただき また その秋にワインツアーで訪問をいたしましたコート・デュ・ローヌ地方のワインの造り手ショム・アルノー夫婦がフランスの権威あるワイン評論誌「ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」最新号のトップページを飾りました。
 
[あらすじ訳] 
・・・・・・「ワイン生産者はエンジニアではない。農民なんだ。」と語るショム・アルノー夫妻。コンクールで賞をとることに一生懸命になるより、みんなが買える範囲の‘大衆のワイン造り’を貫いている。 ワインの味わいに2人は大満足の様子で「凝縮感と繊細さのバランスが最高」と太鼓判を押している。
彼らの造るワインは樽を使わないのでぶどう本来の果実味と土醸の個性がそのまま現れているのが特徴である。素朴な味わいは飾り気のない彼らの姿そのもの。自分達の住むヴァンソーブル村が大好きな2人はモノ・カルチャーに固執せず、オリーブやトリュフが近くに生える樫の木なども植えている。
ワイン界のグローバル化・均一化についても疑問に思うことがたくさんあるそう。波紋を呼んでいるカンヌ映画祭出展作品のワイン業界のドキュメンタリー映画「モンドヴィノ」については「土からできたものと鉄でできたものの話。真実を衝いている。早く映画館に行ってみて!」とのこと。  

 
 
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その名も ガトー・ド・ランガラン

  バレンタインデーにどうぞ!!
ケーキ菓子の販売始めました!
その名も ガトー・ド・ランガラン (Gateau de l’Engarran)
 
沖縄の黒砂糖、米粉、もちろんワイン
 (シャトー・ド・ランガラン)を使った
  ヘルシーでおいしいケーキ菓子です。

=バレンタインデー用にも最高です=
=他のチョコレートやワインもどうぞ=

当店オリジナルケーキ!!
(ミュー・レ・ミュー謹製)

こちらからオンラインショッピングもできます!
   


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ワインと地酒 もりたか 
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